平和と核兵器廃絶を希求します
今年の8月6日の原爆の日は、世界で戦争・暴力が続く中、祈られました。
イスラエルによるパレスチナへの攻撃は非人道性を増し、虐殺です。イスラエルやロシアといった核保有国が核使用という脅しをかけながらパレスチナやウクライナを攻撃しているという異常が現実となっています。「核使用の脅威が高まっている」ことが前提とされる中での原爆忌でした。
平和記念式典・地方自治の尊重が平和への道
広島市長は平和宣言で「音楽や美術、スポーツを通じた交流が平和にとって重要」という文脈を述べ、核抑止力に頼らない対話の力を示しました。
私もダンスを通して、世界がつながっていることと、地域が独特であることのかけがえのなさを同時に感じていました。文化や芸術の力は計り知れません。誰もが交流を望むし、お互いの素晴らしさが分かり合えます。これを自治体の長が言ったことは当然だと思うし、地方と国が同等で、国同士も同等であれば、核兵器廃絶はすぐにでも実現できるのに・・・。
広島県知事は一人称で核廃絶を訴えました。同日の原水爆禁止世界大会では杉並区長が「市民が世界を変える」というメッセージを寄せました。
地方自治が尊重され市民一人ひとりが尊重される社会が望まれます。人間同士が対等であってこそ、揺るぎない平和が構築できます。平和ってそういうことだと思います。
原水爆禁止世界大会を視聴
今年の世界大会は横須賀から、閉会大会に視聴参加しました。
前述の世田谷区長や、各国の代表から力強いメッセージが寄せられました。
ソ連時代のセミパラチンスク核実験で被爆者が多数いるカザフスタン、
67回の原水爆実験が行われたマーシャル諸島、
スペインで米軍の水爆事故があったとは知らなかった・・・
「広島・長崎の原爆は今なら「戦術核」と呼ばれる」という指摘もありました。被害を知らない人たちがそんなことを言う。
アメリカの若者の「希望は育まないと育たない」と言う言葉に連帯の大切さを強く感じました。
被爆の実相を知る
夕方はボランティア団体「被爆体験を語り継ぐ会」のボラ体験に参加しました。横須賀在住の被爆者の語りを記録し語り継ぐ活動をされている団体です。
爆心地から2キロの当時の地図を再現し、被爆の実相に迫る展示などもありました。現在平和公園となっているところは爆心地で、学校や銀行支店が多数あり、被爆した方が向かった日赤病院もあり、人口の多い都会だったのです。被爆の記録ではたくさんの橋や町の名前が出てきますが、市外の私たちだけではなく市内の方も、戦後に生まれた人たちは、町がどうだったかを知らないのではないでしょうか。被爆の実相を知る助けになる、良い展示でした。
核兵器廃絶を願う運動には女性たちが多く活躍しています。横須賀の平和運動も女性がパワフルに活躍しています。「ジェンダーと各兵器」という研究もあるとのことで、核兵器廃絶のためにもジェンダー平等を進めていきたいと思いました。