ふじそのあき
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去年から今年にかけて起きた米軍人による3件の交通人身事故

 2024年から2025年にかけて、米海軍横須賀基地所属の米軍人による事件・事故が相次ぎました。そのうち交通人身事故は3件が公表されました。

1、2024年9月18日に小川町で起きた死亡事故

 小川町の国道16号線で車を運転していた米海軍横須賀基地に所属するヤノス・ジェイデン・エドウィン氏が、右折禁止の道路上を右折し、対向車線を走行していたバイクと衝突し、バイクの運転手が亡くなりました。

 今年5月2 7日に横浜地方裁判所横須賀支部は、ヤノス氏に対して、過失運転致死として禁固1年6月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。ヤノス氏は公判廷で約束した遺族への損害賠償責任を果たさないまま、米本国に帰国し、連絡が取れなくなっています。

 10月31日に遺族がヤノス氏と国などを被告に、横浜地裁に約1億円1000万円の損害賠償訴訟を提訴しました。

2、2025年2月11日に深田台で起きた傷害事故

深田台の住宅地で車を運転していた米海軍横須賀基地に所属するフリオ・チャーリー・シソン被告が、横断歩道を歩いていた歩行者をはね、外傷性くも膜下出血、左恥骨骨折、左坐骨骨折、左腓骨骨折、左膝蓋骨骨折という重傷を負わせました。

12月3日に横浜地裁横須賀支部で、過失運転致傷事件の公判が開催されました。

3、2025年4月27日に平成町で起きた死亡事故

 よこすか海岸通りで車を運転していた米海軍横須賀基地に所属するカルロス・マックポール・パロワイ氏が、信号機のある交差点を右折した際に、対向車線を直進してきた原付バイクと衝突し、バイクの運転手が亡くなりました。

 12月1日に遺族ら7人がパロワイ氏を相手取り、あわせて約1億2100万円の損害賠償を求める訴えを横浜地裁横須賀支部に起こしました。

深田台の交通事故の裁判を傍聴しました。

 87歳の被害者は、治療とリハビリを経て、強靭なご様子で被害者参加として証言しました。妻や友人とともに年齢を重ねながら、ライフワークに励まれていた生活が事故により一変し、脳の損傷もあったことから認知症の発症も心配されています。一方で若い被告の将来を案じているという、ご家族のお話も裁判後に伺いました。一人一人の存在がどんなに他者を支えているか、命があることの尊さを改めて思いました。

 被告の上司が出廷し、被告に対して命令ではないがアドバイスとして基地外での車の運転を控え、公共交通を利用するよう助言しているとのことでした。実際には被告は横須賀市内でも運転しているようです。基地外での運転を控えることが事故防止につながることは、この上司も認識しているのです。

事故の被害に遭われた方、突然命が奪われた方、大切な人をなくしたご遺族は本当にお辛いことと思います。

同時に、ふとした不注意や思い込みにより、誰もが加害者になってしまうことを改めて思い知りました。

幸せな日々が突然失われ加害者となってしまうのです。命が最優先にされる、人と車が共存できる社会を目指していかなければいけないと思いました。

今、在日米軍との関係も見直さないといけません。在日米軍に「いてもらっている」かの態度は、基地を抱える自治体の住民の負担を重くしています。