ふじそのあき
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「田浦地域説明会」に参加しました

 横須賀市教育委員会は2024年1月11日に田浦小学校と長浦小学校の統合、走水小学校と馬堀小学校の統合を可決しました。

今のところの方針
 ・統合後の校舎はそれぞれ長浦小学校、馬堀小学校を使用します。
 ・統合時期は2025年4月1日です。
 ・市議会には2024年9月にはかられます。

決まっていないこと
 ・統廃合により通学距離が遠くなる児童の通学手段。
 ・新学校名、校歌
 ・跡地について
 ・その他
→4月に両校合同の学校運営協議会を開催し、協議を始める。

2月16日に田浦コミセン・17日に長浦コミセン(田浦地域)
2月18日・19日に大津コミセン(走水・馬堀地域)で市教育委員会主催の説明会がありました。
 2月16日は田浦小学校の保護者や地域の方が多く、具体的なご意見や質問がたくさん出されたそうです。私は17日に参加しましたが、有意義なご意見がたくさん出されました。せめて「協議会」でここまで話し合えていれば、と思います。

出されたご意見

通学について
 ・学校開門から始業まで20分しかない。路線バスは20分に一本。バスを使う児童は130人。どうにかなると思えない。
 ・全校が一斉に帰る曜日もある。
 ・バスは定刻には来ないもの。子どもが乗り遅れることもある。忘れ物をすることもある。
 ・児童は朝顔の鉢など荷物が多い。路線バス厳しくないか。
 ・帰宅時は子どもたちの集中力がなくなりトラブルが多い。バス停は国道沿いにあり心配。台風の予報で早く帰る日や、真夏の炎天下にバスを待つのか。
 ・自家用車で送迎する家庭が増えるのではないか。徒歩通学の児童や高齢者の安全が心配。
 ・田浦小学校区と長浦小学校区を統合するが、田浦小学校区の児童の中には「船越小学校」の方が近い児童も多い。

「適正規模」について
 ・教育委員会は「いじめがあったときに複数クラスがあると対応できる」と説明しているが、それは解決ではない。複数クラスをメリットにしないでほしい。
 ・市の予測では、統合後数年後には「小規模」になってしまうが、なぜ統廃合を1年後と急ぐのか。
 ・横須賀市は12学級〜24学級を「適正規模」としているが、科学的に検証したのか。
 ・我々(保護者)も単学級だったが、課題がある環境だったということか。
 ・「適正規模」にメリットがあるのはわかるが、交通の安全が確保されるのが前提。

校名について
 ・田浦小学校は100年、長浦小学校は150年の歴史がある。議案提出予定の9月までの半年で決まるのか。もめるのではないか。

統廃合時期について
 ・2025年までに準備できると思えない。

跡地利用について
 ・避難所が確保されるのか心配。
 ・田浦小学校はレッドゾーンで危険だということも立替できない理由の一つだが、避難所にもなっており矛盾している。

検討の進め方について
 ・教育委員会事務局は「協議会」のたびに「ニュース」を発行したが、読みにくく、わかりにくく、小学校統廃合が検討されていることを知らない人がたくさんいた。
 ・町内会役員だけど、統廃合の検討をしていることを知らなかった。
 ・学校運営委員だけど、以下同
 ・ミニバスコーチだけど、以下同
 ・地域の合意が軽視されている。

 以上のような、切実なご意見が出されました。

 「教育委員会は「ご意見を伺う」といって、聞き流しているのではないか。私たち保護者や住民は意見を言いたいだけではない。」というご意見もありました。
 私たち日本共産党市議団が市や教育委員会に対して、「地域別小中学校教育環境整備検討協議会の議論が不十分ではないか」と訴えてきましたが、残念ですがその通りとなりました。

 市議会では3月議会が始まっています。小学校統廃合も予算化されますが、それを審議する議員にこの切実な声を聞いてほしかったです。議会だと切実な当然の意見が少数派なのですが、当事者にとっては多数派の意見だと再認識できました。