2024年6月定例議会・一般質問を行いました
2024年4月10日本会議2日目に一般質問を行いました。
項目は、
1、横須賀市教育環境整備計画について
2、公立高校入学者選抜における追検査対象に月経による体調不良が加わったことの周知について
以上2点です。
発言通告書
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横須賀市議会ホームページ 本会議・委員会等資料のページ
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https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/7860/council/kaigi_iinkai/gijishidai.html
小学校統廃合について
田浦小学校と走水小学校はそれぞれ別の小学校と統合し、閉校となることが1月11日の教育委員会会議で決定しました。町に一つしかない小学校がなくなる弊害は計り知れませんが、誰もが心配しているのが通学路です。いままでは幹線道路を歩くことなく安全に通学できていた子どもたちが、
・交通量の多い国道16号線
・長く暗いトンネルを3つ
・高波の時は波が道路を超える道
・遠いお宅は3km
このような遠くて心配な通学路に変わってしまうため、安全対策を講じる必要があります。
市教育委員会は路線バスを検討
通学の安全対策として市教育委員会は路線バス定期代の全額補助を検討しています。たしかに2校とも歩ける範囲にバス停はあるのですが、
・運転手不足による減便があったばかりで、田浦地域は1時間に2本、走水地域は1時間に3本しか走っていない。
・田浦地域は100人くらい、走水地域は30人くらいが移動するのでバスが足りない。
・統合先のひとつ、長浦小学校はバス停から750mで、上り坂もある。自宅からバス停まで遠い子もいる。
など状況は厳しく、スクールバスを望む声は切実です。
乗りなれていない路線バスを小学生が使うことのもろもろの心配もあります。
市教育委員会は、路線バスが足りない場合はスクールバスを検討するとし、6月末ごろに決定すると答弁しました。引き続き、児童の安全という視点で取り組むことが大事です。
短すぎる統合時期
1月11日の教育委員会の決定では、2地域の統合時期は2025年4月1日とされました。その時点で1年2か月しかありません。
市教育委員会はおおまかなスケジュールを組んでいます。
・教育課程や行事のすり合わせは1年かけて検討
・児童同士の事前交流
・PTAの調整
・跡地利用
など。
しかしひとりひとりの児童や保護者にはそれぞれ切実で具体的な心配事があります。それが解決されないまま、おいていかれています。PTAや町内会長で構成された「小中学校教育環境整備検討協議会」では、「統合のための時間はもっと必要」という意見が出されました。
合意形成
合意形成については、2023年6月の初めての一般質問の時から質してまいましたし、ねぎしかずこ前議員も質してきたことです。
なぜ合意形成が図られないのか、今回も質問しましたので、少々細かいですがお読みください。
今進められている横須賀市教育環境整備計画は2022年に策定された「横須賀市教育環境整備計画」を根拠としています。
その根拠として2017年に改訂された「横須賀市小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針改訂版」があります。これは、2007年に策定された同名基本方針を、文部科学省が2015年に示した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き」を受けて見直したものです。
2007年の「横須賀市小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針」も、
2015年の文部科学省「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き」も、
2017年の「横須賀市小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針改訂版」も、
「地域のコミュニティ機能としての学校」「保護者や就学前の子どもの保護者の声を重視」「地域住民の十分な理解と協力」「合意形成を図る」などの文言が明示され、小規模だからといって機械的に統廃合になるわけではないことが示されています。
しかし2022年の「横須賀市教育環境整備計画」にはそのような文言はありません。
小中学校の小規模化や校舎の築年数、レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)に接しているなどの課題を列挙し、検討対象校を示すものとなっています。
「基本方針」や「整備計画」の策定をする機関だった「横須賀市立小中学校適正配置審議会」が、環境教育整備計画では統廃合の決定を答申する機関になっています。
「基本方針」が2017年に改訂された際の答申の意見には、「学校存続を地域で決めたとしても、横須賀市全体では地域の意見に沿った方向にできませんよというような結論に至ってしまうと地域の議論を軽視することにつながるので、地域別協議会の意見を尊重するような表現にしてほしい」とあり、まさに今の現状を予期しています!!
「整備計画」は「基本方針」に基づいた計画です。地域の尊重・合意形成も同様に則るべきです。
高校入試における追試対象に月経による体調不良が追加
2023年12月議会で、高校入試における追試対象に月経による体調不良を追加することを求めました。その後神奈川県・川崎市・横浜市との協議で、県内公立高校の同対応が決定し、横須賀市立総合高校も同対応となることに決定しました。
入学試験は今までの努力を発揮する、大切な日です。その日に月経が当たるか、外れるかは、テストの成果にも影響があるのではないかということは、経験では感じていたものの、このたび言語化され、制度面でも前進したことは、おおきな一歩になったと思います。
ところが、中高生はこのことをほとんどご存じないという調査が報道されました。
https://mainichi.jp/articles/20240527/k00/00m/040/272000c
市教育委員会は中学3年生には受験要綱を伝える際に当然伝えているとのことです。しかし中学1年生・2年生も受験を意識し、初潮も始まり、不安な時期です。実益のある情報ですのでぜひ伝えてほしいと述べました。